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主としてビデオポーカーとその戦略、周辺企業動向などを取り扱います
ビデオポーカーにおけるティルト
2018年06月18日 (月) 00:01 | 編集
「Money Ball」の著者Nate Silverの著作「The Signal and the noise」[*1]の第10章「ポーカー・バブル」に、著者自身がポーカーで“tilt(平常心を失っていつものプレーができなくなること)”を引き起こす要因についての記述があります。もちろん、ここでのポーカーとは“Texas Hold'em Poker”の方なのですが、中々興味深い一節なので(日本語版から)引用します。
今なら私がティルトを引き起こしたものがわかる。一番大きいのは“自分が勝って当然”という意識だ。カードを開く前にフォールドしなければならないようなゲームが続いても、それほど気にならなかった。単なる統計上の問題だとわかっていたからだ。けれども、(相手のブラフを正確に探知するなど)からりうまくプレーしていると思っていたのに、相手が奇跡の1枚を引き当ててたために負けたりすると、本当に腹がたった。あのポットは自分のものだったのに、という思いでいっぱいになった。
そして、そういった逆転劇はプレイヤーにとって頻繁に起こりうるもので、それがティルトに陥る根本的理由だとしています。

これをビデオポーカーに当て嵌めると、次のようになります。
今なら私がティルトを引き起こしたものがわかる。一番大きいのは“自分が勝って当然”という意識だ。配られるカードに不運が続いても、それほど気にならなかった。単なる統計上の問題だとわかっていたからだ。けれども、周囲のプレイヤーよりも最適戦略通りにうまくプレーしていると思っていたのに、周囲のプレイヤーが間違いだらけの戦略で打っているにも関わらず奇跡の1枚を引き当てて大当たりすると、本当に腹がたった。あの大当たりは(正しい戦略で打っている)自分のものだったのに、という思いでいっぱいになった。
もちろん、ライブゲームでもビデオポーカーでも、幸運の1枚によって勝敗が決することも単なる統計上の問題のひとつに過ぎないのですけれどね。

基本的にメダルゲームは、自分と機械との(安全な)戦いであるはずです[*2]。こんな役を見たい、引きたい、そこまでの苦難の過程を愉しみたい---というような。しかし、運営側は、それを“他人との競争”を演出し、bet actionを大きくさせようと仕掛けるわけです。しかも困ったことに、自分で大当たりするよりも、(他人の方が多いのだから)他人の大当たりの方が目にしやすいのです。イチイチそれでティルトしていては、身が持ちません。

ただし、程度の問題はあれ、誰しもある種のティルトは起こるもので、
  大当たりしたからちょっと大胆な賭けに出る
  負けが込んできてベットを増やして取り返そうとする
ということは、それこそ日常的に経験するものですよね。そして、アツくなって、プレイヤーは目的が達せられるまで貸出機とゲーム機との間を往復するようになると(あるいは預けを全部溶かす)。つまり、(適度に)ティルトさせることが、売上増につながるというわけ。いや、ゲームとは本来そのようなモノなのです。思えば、ダブルダウン(特にcronのHi-Lo gamble)なんて、“逆転劇”が頻繁に生じるゲーム構造なのですから。

寧ろ、ティルトしやすいプレイヤーこそ、躾による効果が期待できる“鴨葱お客様”へと成長する可能性が高いので、店舗側は大切にするべきです。

[*1] Nate Silver著,「シグナル&ノイズ」天才データアナリストの「予測学」,川添節子訳,日経BPマーケティング,2013年(原著2012年),2400円,ページ数(本文だけでも500頁超)の割に安いが嵩高紙使用で無駄に嵩張る。解説が(自称“統計家”)西内啓なのが、本文を胡散臭くしてしまっているが、読み物としては面白いし、訳の品質はかなり良い。
[*2] “檻に入れたギャンブルマシン”と喩えられるメダルゲームにおいて、真鍋氏は“他人との競争を求めていたのか”について、著作「これからますます四次元ゲーム産業が面白い」を含めて読み取れないままでいます。積極的にそれを利用しようとした“Den”は、この意味でも異端児だったのかなぁと。
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やっぱり戻しました(2回目)(サンシャイン店)
2018年06月17日 (日) 11:32 | 編集
アドアーズ池袋サンシャイン店のcron製ビデオポーカー4台のペイアウト設定が、遅くとも17日(日)には(見た目)標準設定に戻っていました。なんだ、結局また戻すのね。同店で通算2回目。今回はもう少し低設定で頑張ってくれると思っていたのに。アドアーズが年々劣化する姿に何故か“ワクワク”するのですよ。

この1か月で各曜日万遍なく10日は観察していますが、稼働状況は(推定)100ゲーム/日以下ですからね。画面フォーカスが甘い“Double Jackpot Bonus(sigma)”の稼働の方がよい情況。稼働しなければedgeを得られないばかりでなく、“低設定”の風評事実まで敷衍するわけですから。“ワクワク”していたのは、(この低設定で)これからどれだけ儲かるかと皮算用していたアドアーズ自身だったと。同機種を設置しているBayonの稼働状況を見ていたら、4台とも1000万bet/月は下らない[*]わけで、“ワクワク”してしまった気持ちはよく分かります。

尚、同店のcron製ドローポーカーは4台ともに、6月16日(土)から実施中の“Super Jackpotくじ”配布対象機種となっています。

[*] 少なく見積っても、200 bet * 500 play/hr. * 100 hr. = 10 000 000枚(1000万枚)
★JDRのdealt hit率検定(調査中)
2018年06月17日 (日) 01:14 | 編集
渋谷店  n=12378,hit=1133,dealt Joker hand=1309,dealt non-hit Joker hand=919
Bayon n=6335,hit=602,dealt Joker hand=634,dealt non-hit Joker hand=446
サンシャイン店 n=1201,hit=100,dealt Joker hand=126,dealt non-hit Joker hand=95

picture-JDR-hitrate-temp3
Raise Draw Joker's Double(JDR,sigma)のdealt hit率(クリックで拡大)

BayonのJDRはどうなってんの!?
“雨得”キャンペーン実施(6月16日--7月16日,アドアーズ)
2018年06月16日 (土) 14:22 | 編集
アドアーズは15(金)の顧客向けウエブサイトの定時更新で“雨得キャンペーン”の開催を告知。開店前降水確率50%以上または開店前降雨で終日実施,開店後の降雨はその時点から、“雨得”特別単価で新規貸出しメダルを提供。2000円900枚,12000円10000枚。6月16日(土)--7月16日(月祝)まで実施で、“Super Jackpotくじ”と同期間です。

“Super Jackpot”くじの条件は、概算で2%程度の期待値上昇です。渋谷店ではcronでは実施せず。ドローポーカーでは“Winning Tunnel Joker Poker(WTJ,sigma)”のみで実施。条件はstraight flush役(Wildカードの有無に言及なし)。

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2月10日の単価改定以来、約4か月を経て初の単価変更プロモーション。12000円10000枚にポイント5倍効果を考えると、実質単価は0.9917円/枚となり、通常単価1.143円/枚(ポイント考慮)の13%引きに相当します。11000円6000枚50%増量券適用時(1.007円/枚,ポイント考慮)と実質単価はほぼ変わらない水準で、期間中(雨が降れば)かつ何度も利用可能ですから、今回の方がプレイヤーにとっても好ましいように思います。遊びたいゲームがあれば‥‥ですが。
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